2009年10月20日火曜日

メルセデス・ソーサさんの訃報


あなたの歌声は永遠なり

今月10月4日のことになりますが、アルゼンチンのフォルクローレ歌手のメルセデス・ソーサさんが74歳で天に召されました。 遅くなってしまいましたが、天国で安らかに過ごされますよう、ご冥福お祈りいたします。
http://www.latina.co.jp/topics/topics_disp.php?code=Topics-20091005160103
フォルクローレのことは、殆ど無知な私ですが、メルセデス・ソーサさんのお名前と名曲の“Gracias a la vida”(人生よありがとう)ぐらいは知っていました。 この曲の日本語訳が付いた映像があったので、まずは聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=0jTBTe19TGc
曲も素晴らしいし、メルセデスさんの力強く奥深く優しい歌声に心を打たれますね。(思わず涙)
アルゼンチン人にとってのメルセデス・ソーサさんは、日本人にとっての美空ひばりさんのような存在でしょうか(何でも無理やり当てはめるのもヘンでしょうか・・・)? メルセデスさんの場合は、アルゼンチンのみならず、南米をはじめ、世界的にも有名だったようですが。 コロンビアの歌手のシャキーラをはじめ、南米の若手歌手との競演も多かったようで、皆から尊敬される偉大な歌手だったんですね。 頷けます。
それにしても、凄い。 お通夜はアルゼンチンの国会議事堂で行われ、10月5日には国葬で葬儀が行われたそうです。 ただ、その一生はご苦労も多く、特にアルゼンチンが軍事政権だった時にはフランスやスペインでの亡命生活を余儀なくされたそうです。 それぐらい、ご自分の意志が強く、周囲への影響力も大きい方だったのでしょう。

ところで、そのメルセデスさんと競演することが出来た日本人歌手がいます。 
それは、タンゴ歌手の冴木杏奈さんです。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/music/news/20090528et04.htm
折りしも冴木杏奈さんのコンサートが東京の渋谷のBunkamuraで10月26日、27日にあるようです。
http://www.annasaeki.com/actujp.html
コンサートに是非行きたいけれど、今回は行けそうにありません。 残念。
私、冴木杏奈さんのコンサートに一度も行ったことがないので、さっきYou tubeでチェックしました。 ちょっと聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=GsgLIptfsK0&feature=related
歌は、タンゴの名曲“カミニート”です。 日本語で歌うと、カミニートはこんな歌になるんですね!  また、タンゴを着物をきて歌うとこんな風になるんだ・・・!! そして、いくらスペイン語でカミニートを歌っていても、着物のせいか、冴木さんの振りが演歌の“都はるみ”さんのように見えるんですが・・・!!! イロイロと興味深い映像でした。

2009年10月15日木曜日

やった~!!


2010年サッカーワールドカップ、南米予選最終戦

現地時間10月14日(水)に、来年南アフリカで開催されるサッカー・ワールドカップへの南米代表、最後の参加国の権利を争って、現在順位が4位のアルゼンチンと5位のウルグアイが図らずも直接対決をしました。 南米予選で上位4位までの国は、ワールドカップに行けて、5位の国は北中米予選で5位の国とプレーオフを戦い勝った方が来年の出場国になります。
試合は、ウルグアイの首都モンテヴィデオの“エスタディオ・センテナリオ”で開催されたのですが、まず試合の前の両国の国歌が流れる場面で、アルゼンチン国歌はウルグアイの観客の凄いブーイングで最初は殆どかき消されていました。 試合が始まり、“最初は両者とも慎重な出だしで・・・”なんてことはもちろんありません!! 始めからガチンコ勝負でパスがスムースに繋がる場面などほとんどありませんでした。 前半10分以内にアルゼンチンのエインセ選手(確か左サイドバック)はイエローカードをいきなりもらっていました。ボールを持っている選手に対して、もちろん相手のチームの選手は足を出しボールを取りに行っていましたが、主審が笛を吹いた後も、チョット腕で押したり、わざとじゃないふりしてわざと脚を引っ掛けたり、ボールがないところでも選手はポジション取りで相当やりあっていました。審判はパラグアイのベテランの方だったそうですが、こんな試合で審判をするのって、大変でしょうね~。 若い選手達はほとんど命懸けで頑張っていますし・・・。 後半に入ると、ガチンコ勝負に変わりはないにしても、両者ゴール近くにまで行ける回数が増えてきました。 両者一歩も引かない状態で、試合時間は80分まで来ました。 ここで、アルゼンチンの選手がサイドをドリブルで抜けていこうとした時、ウルグアイのマルティン・カサレス選手が思わず反則。 とても悪意があるようなファールには見えませんでしたが、ファールはファール! 自分でも“アッ!やっちゃった!!”と思ったのか、ユニフォームで顔を覆ってしまいました。 私はアルゼンチンを応援していましたが、この時ばかりはチョット可哀相だと思っちゃいました。 だって・・・、マルティン・カサレス選手は、普段はイタリアのユヴェントス、そうです、私が応援しているチームの選手だし、それにこの試合の前半からカサレス選手は相当アルゼンチンの選手達から引っ張られて、ユニフォームの腕の部分が千切れていたんです・・・。 で、このファールによって、カサレス選手は2枚目のイエローカードで退場、フリーキックを得たアルゼンチンがその好機を活かしてボラッティ選手のゴールで1点を入れて、そのまま逃げ切り、試合はアルゼンチンの勝利に終わりました。 ということで、来年のワールドカップにアルゼンチンは出場が決まりました。 おめでとうございます!!!

ところで、サッカーのワールドカップが始まったのは1930年で、第一回開催国はウルグアイで、そしてその第一回目の優勝国もウルグアイなのだそうです。 今回試合をした、スタジオ、”Estadio Centenario”はウルグアイの建国100周年を記念して造られたのだそうでが、(Centenarioはスペイン語100周年という意味だそうです。 つまりは”100周年スタジオ”) その1930年にエスタディオ・センテナリオで行われた決勝戦も、ウルグアイ対アルゼンチンだったそうです。 またこの両者の試合のことを、ラプラタ・ダービーとも言うようです。 なぜならこの両国は、ラプラタ河を国境線にしているようなものだから・・・。 来年でサッカーワールドカップの歴史は80年を迎えるわけですが、その中で日本が登場するのは、ここ十数年なんですね・・・。 アルゼンチンやウルグアイのサッカーファンにしてみたら、日本はまだまだヒヨッコみたいなもんかもしれませんね~。

2009年10月13日火曜日

アルゼンチンに2つの良い知らせ


① 2010年、南アフリカでのサッカー、ワールドカップに向けての予選も、残すところ1試合になりました。 10月10日に行われた試合でアルゼンチンはかろうじてペルーに勝利し、あとは今週水曜日(日本時間は木曜日)のウルグアイとの直接対決を待つのみとなりました。 それにしてもペルー戦は、ハラハラ・ドキドキの試合展開でした。 アルゼンチンは、あんなにスター選手が沢山いるチームなのに、それともスター選手ばかりだからなのか・・・。 前半、代表には2-3年ぶりで召集を受けたアイマール選手とメッシ選手のパス交換はスムースでしたが、他の選手とは、いざゴール前のペナルティーエリアでは、あと一歩のところで噛み合っていませんでした。 そこで、マラドーナ監督は、後半にベテランのボカジュニアースのパレルモ選手(フォワード)を入れ、後半早々に1点を取ることができました。 (後半に私もパレルモ選手を入れるべきだと思っていたんです。 解説者の方は、テベス選手を候補にあげていましたが・・・。後で、私って結構監督の才能あるかも~とテレビの前でニンマリ)ところが、後半35分過ぎに凄い雨と風が吹き荒れ、ピッチは大荒れで、どんなアクシデントがあってもおかしくない状態になっていましたが、その予想が的中して、試合終了間際の90分にペルーがアルゼンチンの一瞬の隙をついて、ゴール!! もはやこれまでかと思いきや、試合は続き、そして最後まで諦めなかったアルゼンチン・チームはロスタイムに入った93分にパレルモ選手の劇的ゴールで勝利を収めました。 この劇的なゴールに喜んだマラドーナ監督は、土砂降りの雨の中をヘッドスライディングとうかダイブ!! 私にはアシカかトドにしか見えなかったけど、そりゃ嬉しかったんでしょうね~。 後は泣いても笑っても1試合、それも南米4位に浮上したアルゼンチンと5位になったウルグアイとの直接対決。 手に汗を握って試合を観たいものです。 (何か、実はワールドカップの本選よりも南米予選の方がスリルがあるかも~!)

② で、今週木曜日にはサッカーでは敵同士として戦うアルゼンチンとウルグアイですが、両国揃って仲良く受けたグッド・ニュースがあります。 それは、今年の9月30日にユネスコ(国連教育科学文化機関)がアルゼンチン・タンゴをウルグアイとアルゼンチン両国の無形文化財に指定したんです。 
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100101000208.html
ところで知っていましたか?! 日本って無形文化遺産が4つもあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%BD%A2%E6%96%87%E5%8C%96%E9%81%BA%E7%94%A3#.E4.B8.80.E8.A6.A7.E8.A1.A8.E3.81.AE.E7.A8.AE.E9.A1.9E
能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎と京都の祇園祭が指定されています。知らなかった~。 って、私はもっと日本の事を勉強すべきですね!!

2009年10月5日月曜日

アルゼンチンから直輸入の靴とアクセサリー


Madre Perla (マードレ・ペルラ)さんのイヴェント
本日10月4日(日)はお散歩日和の気持ちの良い1日でしたね。 私は目黒川沿いのKoop Caféというカフェで、アルゼンチンから靴とアクセサリーを直輸入しているMadre Perlaというインターネット・ショップのイヴェント(販売会)があるというので、お散歩をしながら行ってきました。
Madre Perlaさんは、アルゼンチンに留学していた若い2人の女性が去年の10月に始めたインターネット・ショップで、通常はネットを通して商品を買うことが出来るのですが、時々こうして都内でイヴェントを開催して、実際に商品を手にとって見れる機会を設けていらっしゃいます。 
http://madreperla.web.fc2.com/shop/shop.htm
私がKoop Caféに到着すると、お店の中には20歳代と思われるおしゃれなお嬢さん達がたくさんいらして、入るのに気後れしていたら、Madre Perlaの店長さんというか社長さんのお2人が優しく商品の説明をしてくれたり、お話をしてくださいました。 
店内にはとてもカラフルで独創的なデザインのお靴が並んでいました。 さすが、アルゼンチン・タンゴのシューズを作る国のお靴だけあって、カラフルで女性の足を綺麗に見せるデザインが、それも上質な革で作られています。(上質だかどうか、私には本当は良く分からないけど、靴を試した時に革が程よく軟らかかったから・・・。)お靴のある型は(2-3種類)、オーダーメイドも受け付けてもらえます。 オーダーメイドの意味は、指定されている型の靴を、皮の色見本を見て、その中かから自分の気に入った素材と色を選んで作ってもらえるんです。(自分の足型をとって木型を作って作成するけではないので、そこはご注意!)
でも、そんなセミ・オーダーメイドのお靴でも24,000円で買えます。 ただし、お靴の出来上がりは2~3ヶ月は覚悟しなくてはなりません。 アルゼンチンサイドは“1ヶ月でOKよ“と言っているようなんですが、実際、今回も新型インフルエンザで工場がお休みになったり、夏休み(イヤ、冬休み?)が重なったりで、予定よりも入荷が遅れたそうです!!(やっぱり・・・。)
アクセサリーはルハン大聖堂のマリア様や十字架のペンダントヘッドのネックレスとかが、ネットで大人気なんだそうです。 私は誘惑に負けて、お靴を2足も買い、お財布の中身を全部出してしまったので、アクセサリーまで買えませんでした。 現金のみのお取扱いで、ある意味良かった・・・。
その他、お財布とかカード入れなどの革小物もありました。 お手頃で、そちらもナイスでしたよ。 
今後はもっとお洋服とかの輸入も考えているのか伺いましたが、とにかくお2人とも靴が大好きなので、靴を中心にじっくりとお仕事を進めていかれるそうです。 でも、バックとかも今後は可能性があるようです。 何せ、2人が代わる代わる現地に赴いて買い付けをしたり、工場の人と直接交渉をなさっているのだそうです。 羨ましい! 私もアルゼンチン人と直接交渉が出来るぐらいスペイン語が上手になりたい!!
そうそう、お2人には本当はイロイロもっと聞きたいことがあったのですが、お客様もいらっしゃって、私ばかり長居して、お仕事のお邪魔をしてはいけないと思って、帰ってきました。 でも、これだけは聞いておけばよかった。 
なんで名前が“Madre Perla”?
直訳すると、“真珠の母”? つまりは“阿古屋貝”とか?? 
Madre PerlaのHPのアドレスは次の通りです。
http://madre-perla.net/
アルゼンチンの写真とかも綺麗なので、チェックしてみてください。