2011年7月2日土曜日

ペア結成50周年  !!



踊って踊って半世紀!! ブラボー! グローリア&エドゥアルド

先週はアルゼンチン・タンゴ三昧の1週間でした。 パブロ・シーグレルのコンサートの翌日は、アルゼンチン・タンゴダンサーの重鎮、グローリア&エドゥアルドのプロ活動50周年を記念する講演会があり、お話を伺いに行きました。 お2人は6月18日・19日に横浜で開催された、アルゼンチン・タンゴダンス、アジア選手権の審査員として来日なさっていました。  そのお2人のプロフィールをちょっとご紹介します。
1960年、シネ・テアトロ・オペラでデビュー。同年フランシスコ・カナロのタンゴ・ミュージカルでアストラル劇場に出演。カナロ楽団とともに歴史的初来日公演を果たす。自身が率いる舞踊団で「ジョ・ソイ・ポルテーニョ」「ジョ・テ・カント・ブエノスアイレス」他数知れないタンゴショーに出演。 1985年、フランスとアルゼンチン合作の映画『タンゴ~ガルデルの亡命』(ソラーナス監督作品)に出演、スピード溢れる見事なステップで世界中にタンゴ・ダンスの魅力を伝えた。 ほとんどの歴史に残るタンゴのアーティストとステージを共にしてきた。 ステージの分野では大ヒットロングランショー「タンゴ・アルヘンティーノ」「フォーエバー・タンゴ」「タンギシモ」の振付アイディアを手がけ自ら出演。グロリア&エドゥアルド舞踊団によるタンゴショー「タンゴ・タンゴ」「コラソン・デ・タンゴ」「スペル・タンゴ」等は世界的に評判が高い。 シカゴには、グローリア&エドゥアルドの名を冠したダンス学校まで出現、2000年から毎年開催されるロンドンのタンゴ・フェスティバルや、99年マイアミ、02年のスイス・チューリッヒでのタンゴ・フェスティバルには最高の特別ゲストとして招かれている。現在もブエノスアイレスの老舗タンゴスポット「ミケランジェロ」のショーを率いている。
では、ちょっとお2人が踊っている映像を見てみましょうか・・・。
まずは、お2人のお若い時の映像を・・・(モノクロで)
http://www.youtube.com/watch?v=VZtEgTCBqJI&feature=related
1973年にロシアのテレビに出演した時!?
http://www.youtube.com/watch?v=Wi6PLgZxXag&NR=1
そして2008年のご様子は・・・
http://www.youtube.com/watch?v=bVJZr5fLkCs&feature=related
私が5年前にブエノアイレスに行ったとき、ミケランジェロというタンゴ・ハウスに連れて行ってもらいましたが、舞台監督として、また自ら出演ダンサーとしても活躍していました。 私はその時、アノ体型でアノ動きの敏捷さ、ノリの良さはあり得ないと感嘆しました。 
今回の講演会では、1961年に初めてフランシスコ・カナロ楽団のダンサーとして日本に来日した時の映像にはじまり、昔の貴重な映像を沢山見せていただきました。 映像を見せながらのエドゥワルドのコメントもユーモアたっぷりでした。 1973年は日本に来日して、それからメキシコとロシアに行くことになっていたそうです。 冷戦時代真っ只中のロシアに行くことはとても難しく、日本でヴィザを申請していたけれど、すごく時間がかかってしまったのだそうです。 日本の来日公演が終わってしまったのに、ロシア行きのヴィザを待たなくてはならなく、滞在費がかさんでしまい、困っていたところ、日本人にダンス・レッスンをしてはどうかという話が持ち上がり、その時はじめて日本人にレッスンをしました・・・といって、その時の映像も見せてもらいました。  お2人は、今までどれだけの国を旅したのでしょうか? どれだけ多くの人々から賞賛を受け、尊敬されてきたのでしょうか? 50年間、常に公私共々一緒で、きっと相手のことが自分の体の1部のようになっているのではないでしょうか? アルゼンチンタンゴのショーで、ダンサーが重要視されるようになったのは、1980年代に世界中で大ヒットしたタンゴ・アルヘンティーノの頃からのようです。 それまでのショーでは、ダンスペアが5組もあるいはそれ以上ツアーに同行することはなく、そんな状況のもとで、常にトップの楽団に選ばれツアー同行したのは彼らでした。 考えてみれば、彼らが頑張ったからこそ、そして多くの後輩達を育て、手本になったからこそ、タンゴダンサーの地位が向上したともいえるのではないでしょうか? そんな自分達の偉業はおくびにも見せず、タンゴアルヘンティーノの映像を見せながら、「この頃までは、ステージで男性ダンサーは女性ダンサーを放り投げるような野蛮なことは、まだやっていませんでした!体が地面についていました。」(1990年代以降のステージタンゴでは男性が女性をアクロバティックにリフティングしたりすることが多いことをうけて。)とユーモアたっぷりにニコニコ顔で話をするエドゥアルドとその話をやはりニコニコしながら横で聞いているグローリア、2人の存在やこれまでの軌跡こそが、まさにブラボーという言葉にふさわしく、“奇跡”だと思います。 お2人がこれからも元気に、ダンスを通して、音楽に合わせて踊ることの喜びや、年齢を重ねることの楽しさとか、何かを一緒にする相手に対する思いやりとか、色々なことをその存在で示してくださることと思います。 グローリアとエゥアルドのお2人が、末永く健やかにお幸せでありますように。 

1 件のコメント:

  1. ようやくブログ更新されましたね!当分ムリかと諦めていたのですが、たまたま今夜開いてみたら、2回分も投稿されていて、嬉しく読ませていただきました。これからも楽しみにしております。

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