2010年2月15日月曜日

私のヴァレンタインデー


足がガクガク、心臓ドキドキ !!

昨日は2月14日、ヴァレンタインデーでしたね。 前日、13日にフランスに住む友人とチャットしていたんですが、明日はどうするの?という話になった時、“こっちは男子が頑張るから、明日はどっかのレストランでご馳走してくれるみたい・・・”と余裕の発言が!羨ましい。 やっぱりフランスって女性が住みやすい国なのか?? 逆を考えれば男子にとっては住みにくい国か? そういえば、昔の上司がフランスに帰国してから、“ヴァレンタインデーの日に女の子からチョケレートを貰えなくなって残念”と言っていました。
で、私はといえば、朝からヴァレンタインデーとは全く関係ない活動していました。 実は去年の2月から、アルゼンチン・タンゴの歌を習っていて、そこの生徒達の発表会があって、私も参加したんです。 発表会なんて、小学生の時にピアノの発表会に出て以来のことですよ!! 参加することは、去年の11月末に決めまして、それから毎日お風呂の中で練習しました。 (お風呂の中はエコーがかかって上手に聞こえるから・・。)歌った曲は、アストル・ピアソラ作曲、マリオ・トレホ作詞の“Los Pajaros Perdidos”(迷った小鳥達)です。 で、まずはイタリアの歌手のミルバがピアソラのキンテートの演奏で歌うLos Pajaros Perdidosをお聞きください。 
http://www.youtube.com/watch?v=e-kegm6ztb8
この曲が作られたとされる時期は(1975年)、ピアソラは2番目の妻のアメリータ・バルダール(歌手)と別れた後で、ピアソラはアメリータとの結婚生活を「一緒に暮らした6年間は火山の中にいるようなものだった」と言っています。(「ピアソラ自身を語る」ナタリオ・ゴリン著)こうしたエピソードから、“この曲は安らぎを求めていたピアソラの心の現われだと”解釈される方もいるようですが、私は違った意見を持っています。私はこの曲は、むしろ過去の思い出を清算し、人生をリセットし、新たな一歩を踏み出したいと思っていたピアソラの心を表していると思いました。 (こういう発想は、私が女だからでしょうかね~?) そして作曲されてから約10年以後に、ミルバがピアソラと共演しこの曲を歌っているのですが、彼女の歌声は、とても力強く迫力があると同時に大きな優しさも感じられます。 You tubeでもう一人ステキな歌手の歌声を見つけたので聞いてください。Eugenia Leon (メキシコ人歌手)の歌うLos Pajaros Perdidosです。
http://www.youtube.com/watch?v=pk7GheJ8ST8
彼女の歌声も壮大ですよね。
こんな世界の偉大なる歌姫が歌う名曲に図々しくもチャレンジした私は・・・。
まず、本番2週間前には練習後になんだか横隔膜の下あたりとか胃のあたりが痛くなってきていました。 心細くなってきて、母に甘えたくなって(だらしないけど)実家に行き、母に“お腹のこのあたりが痛い”と相談したら、“風邪かもしれないから、風邪薬と胃薬飲めば治るわよ。”と普通のことを言われ、同時にガッカリしましたが、不思議とお腹が痛いのは治りました。 それから今度は1週間前ぐらいに、声がかすれてきてしまいました。 もっと練習をした方がいいのか、少しセーブした方がいいのかわからなくなり、イライラしていました。 そうこうしていると、2月11日に本番のステージで伴奏をしてくださるバンドの方々とのリハーサルがありました。そこでも、高音がかすれ、上手く歌えず肩を落としていました。 そのリハーサルの帰り、発表会にすでに何回も参加していて、とても歌がお上手なMさんと帰り、仲間のある方のエピソードを伺いました。 その方は、今では発表会のトリをつとめられるベテランで、やはりとてもお上手な方なんですが、初めての発表会の時に歌詞を忘れてしまって、バンドの演奏をとめてしまったそうです。 発表会の後、かなり落ち込んだそうですが、翌年も発表会に出られて、同じ曲を歌ったのだそうです。 今度は歌詞も間違えず、上手くいったのに、ご自分では納得がいかず、その翌年もう一回同じ曲(カミニートというタンゴの名曲です)を歌ったのだそうです。 つまり3回発表会で同じ曲を歌ったのです。 その方は、普段は会社を経営なさる社長さんですが、このエピソードを伺って、人から尊敬される人とはこういう人のことなんだと納得しました。 そして、お腹が痛い声がでないと騒いでる自分が恥ずかしくなりました。 自分がなぜ発表会に出てこの歌を歌いたいのか、もう一度考え直しました。 “人生誰しも山あり谷ありで、色々な事を経験しながら自分の道を迷いながらも自分で決めた道を生きていかなくてはならない”というこの曲の内容を、自分の家族や友人に感謝の気持ちを込めて歌いたいと思いました。 
で、当日は・・・。 リハーサルの時から、足がガクガクしてしまいました。 リハーサルで足がガクガクしておけば、本番は大丈夫なのかと思いきや、歌いだしてからすぐにまた足がガクガクしだし、さらに心臓までドキドキしてきて、何がなんだかよくわからないうちに歌い終わっていました・・・。 一応歌詞は間違えませんでしたが、出来栄えは自己ベストを100とすれば70点ぐらいです。 発表会を見に来てくれた友人の何人かは、ご自分まで緊張したとのこと・・・。 す、す、すみません・・・。 結局こうして私はみんなにはからずも心配をかけ続けるわけですが・・・、でも今後ともヨロシクね。
そして、ヴァレンタインデー翌日の本日は・・・、達成感というわけではないんだけど、何だかボーっとして体に力が入りません・・・。
でも明日からは、しっかりオリンピックで日本選手応援するぞ!!

0 件のコメント:

コメントを投稿