2009年9月29日火曜日

失言・・・


友愛精神があれば

先週末、日本の新首相である鳩山首相のアメリカでの初外交は、ご本人の英語力も手伝って、なかなか国内でも海外でも好印象だったと思います。 “友愛”をもって世界の国々と友好関係を築いて行きたいという演説も良かったと思いませんか? 国内では、建設途中にあるダム建設の中止問題、JALの再建問題、新しい年金制度への準備とか、次から次へと問題が勃発し、テレビでも政治家の方々が熱い議論を闘わせる番組が沢山あって、それを見ては、これから私達の生活はどうなっていくのか、考えさせられます。 ところで、私が思うに、今まで新しい政権が発足すると、その中の大臣のスキャンダルが発覚して、その話題で結構ニュース番組の時間を割いていたように思いますが、新しい政権大臣達は、今のところ大丈夫みたいですね。 新政権は始まったばかりですが、“その発言はあまりにも心無い失言!”と思う発言もないように思います。
失言といえば・・・、スキャンダルにことかかないイタリアのベルルスコーニ首相。 ベルルスコーニ首相は、イタリアのサッカー・チームの“ACミラン”のクラブチームのオーナーでもあるので、イタリアのサッカーの試合をテレビで観ているとよく見かけます。
こういうところでも、イタリアってつくづく日本とは違うな~と感じます。 日本の首相が、野球のプロチームのオーナーだとかってチョット考えられないと思いませんか?
そのベルルスコーニ首相の最新の失言は、“オバマ大統領夫人は日焼けしている”と言ったことです。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/italy/
それも、ベルルスコーニ首相は去年2008年の11月に、すでに“オバマ首相は若くて、よく日焼けしていてハンサムだ”と発言したことで、相当バッシングを受けたはずなのに、またもや懲りずにこんな発言をしてしまいました。
http://www.afpbb.com/article/politics/2536073/3502029
ただ、イタリアって日焼けしている人が好まれるお国柄なので、(たぶん日本のように美白化粧品は売れてなくて、日焼け用の化粧品が大事です。)悪意があっての発言ではないかもしれませんが、ほめたい気持ちがあるなら言う必要がないし、それがユーモアだと思っているなら、とんだ的外れな人ですね・・・。
ベルルスコーニ首相のそれ以外の失言、スキャンダルは沢山あるので、興味があれば、ネットでニュース検索してください。 沢山ある失言・スキャンダルからもう一つ注目したいのが、今年の2月のアルゼンチンに対する失言! 
http://www.afpbb.com/article/politics/2572958/3823102
アルゼンチンが軍事独裁政権だった時の(1976-1983)政治犯が3万人行方不明になっている話を受けて・・・ということですが。 アルゼンチンとイタリアの両国は、イタリアから多くの移民がアルゼンチンに渡ったということで、深い関係にあるのでしょう。 両国間の詳しい歴史が解らないから、何を踏まえて、何の目的でこんな発言になるのか、良く理解できませんが、誰が聞いても気持ちの良い発言ではないのは確かですよね。 失言って一番その人の人となりが判りますよね。  鳩山首相にウッカリ発言があったとしても、なんとなく友愛精神が感じられるような言葉であって欲しいものです。

2009年9月24日木曜日

シルバー・ウィーク


ラテン・ビート映画祭

シルバー・ウィークは皆様にとってどんなお休みだったでしょうか? 私はズーット東京に居ました。 一番の出来事といえば、とても仲良しの友人が海外転勤するので、送別会をしたことです。 送別会って、しょっちゅう会えない友達とかにも会えて、その会の最中はとても楽しいのですが、そろそろお開きになると、“皆さん是非パリに遊びに来てくださいね~”とか、“必ずメールするね・・・”と、お決まりの会話が始まって・・・、写真なんかも撮ったりして・・・、寂しい気持ちになります。 しかし、今回の場合、希望した海外転勤が叶ったのだから、私は心から彼女の栄転を喜ばねば!! 

バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!! 
(最近、バンザイ三唱する人、見かけなくなりましたね。)

それで、シルバー・ウィークの最後の日の締めくくりとして、新宿で今日まで開催されていた、第六回ラテン・ビート映画祭に行ってきました。 日本でもっとスペイン語圏の映画に親しんでもらいたいと始まったこの映画祭ですが、今年ですでに6回目を迎えたんですね。 毎年9月に開催されるから、覚えておかなきゃ・・・。 
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/jp09/la_buena_vida.html
それで私が今日観た映画は、邦題が“サンティアゴの光”(原題:La Buena vida 直訳したら、“良い人生(生活)”)というチリ/ アルゼンチン/ スペイン/ フランスの合作映画でしたが、話の内容は、チリの首都サンティアゴに住む現代の一般的な人々の満たされない生活を描いた話でした。 まるでドキュメンタリーのようなよくある日常が描かれていました。私にとっては、特に心に響くような話の内容ではありませんでしたし、映像も特徴的なものを感じませんでしたが、普段あまり知ることのないチリの都会の人々の抱える問題を垣間見た気がします。 また、チリという国は現代にあっても、かなり男性上位な社会なのだと感じました。
期間中は、他にもアルゼンチンの作品は2作品上映されていたようですが、全て他国との合作作品でした。 その中で邦題“檻の中”(原題:Leonera)という作品は、アルゼンチン/韓国/ブラジルの3カ国の合作作品だとパンフレットに記載されています。 アルゼンチンと韓国が合作映画を作ったなんて・・・。 (ヌヌ、何だかジェラシー・・・)日本の監督、あるいは映画製作会社の方、いつかアルゼンチンとの合作作品を実現させて欲しいものです。

2009年9月19日土曜日

重大ニュース?!


先月8月に違法薬物の所持使用ということで逮捕されていた有名芸能人が、ここのところ保釈されて、そのニュースはワイドショーのみならず、ニュース番組でもその日一番の重大ニュースのように扱われました。 確かに薬物の所持使用はいけないことなんだということを警鐘し、そういったものがどのように入手さたか調査して、その入手ルートを絶たなくてはいけないとうことは、大切な事だと思いますが・・・。 でも、初めて民主党が政権をとって、新鳩山内閣が発足したことの方が、日本国民全員にとって大事なことと思うんです。 例えば、新しく厚生労働省の大臣に選任された長妻大臣が、どういう発言をしてどういう政策をしていくかによって、私達の将来の年金の行方も左右されるんではないかと思うのです。金融・郵政担当相になった亀井大臣は郵政民営化には反対していたので、一度民営化した郵便局を国営化に戻したいのでしょうか? 私達の税金が、よりよい使い道に使われることを願いましょう。 と、チョット優等生風なコメントをしましたが、やっぱり有名芸能人の薬物使用のニュースがテレビで流れていると、何となくそのニュースに見入ってしまいます。 それにしても、保釈金って随分と高額なんですね!! 夫婦共々逮捕された家計の保釈金は500万円 x 2で1,000万円です!! 別に高額だからもっと安くしてあげれば・・・と思っているわけではありませんよ。 単に金額に驚いただけです。

そういえば、やはり先月のニュースなんですが、アルゼンチンでは8月25日に最高裁で“マリファナ所持は、個人使用目的の少量であれば、合法である。”という可決がなされたそうです!!
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090826/amr0908261145008-n1.htm
“エーッ! いいんですか?”と個人的にはビックリしますけど・・・。 私は、薬物の違法か合法かの問題って、全世界で大筋同じ法律にした方がいいと思うんですよね。 

ところで、今急に思い出した話があります。 アルゼンチン・タンゴの名曲である”Los mareados (ロス・マレアードス)“<酔いどれたち>の話です。 まずは、曲を聴いてみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=m6Nfo4DfRgY
ここで歌っているのは、Juan Carlos Baglietto(ファン・カルロス・バリエット)というアルゼンチンの有名ロック歌手で、ピアノを弾いているのがLito Vitale(リト・ヴィターレ)という有名ピアニスト兼作曲家(日本でいうなら、坂本龍一さんみたいな方)です。 単にこの2人が好きだから、この映像を選びましたが、アルゼンチン・タンゴの大御所に登場してもらうとしたら・・・こちらの映像がいいかな。
http://www.youtube.com/watch?v=FYuMj1szqUE
この曲が”Los mareados (ロス・マレアードス)“という名前で知られるようになったのは、1942年6月15日にアンニバル・トロイロ楽団と歌手のフランシスコ・フィオレンティーノによってレコードに録音されて以来のことなんだそうです。 実はこの曲、1922年にファン・カルロス・コビアンというピアニスト兼指揮者によって、あるお芝居の為に作曲されました。その芝居の名前が”Los dopados(ロス・ドパードス)”<麻薬中毒者>でした。そして、この芝居の名前と同じ名前がこの曲にもつけられました。 歌詞もこの芝居の脚本家であったラウール・ドブラスとアルベルト・ウェイスバックが、人生の苦しみを麻薬で紛らわすキャバレーで働く女性に歌いかけるという内容で作ったそうです。 しかし、芝居も曲もあまり売れませんでした。 もちろん、当時のアルゼンチン政府としても、この芝居の内容を決して良しとしていなかったし、ここでいう薬物はコカイン・ヘロインの類で、当時から禁止薬物だったそうです。 で、1940年代初めに、アンニバル・トロイロが偶然この曲を耳にして(たぶん歌詞なしで)、自分もこの曲を演奏したいといって、エンリケ・カディカモに歌詞を依頼し、それで新しい歌詞がつき、曲の名前も変わっちゃったんです。
ちなみに、”Los mareados (ロス・マレアードス)“の歌詞の訳は次の通りです。(数名の方が日本語訳をしていますが、次のSayakaさんのが一番私は好きだから)
http://www.sayaca.com.ar/test.php#mareados
”Los dopados(ロス・ドパードス)”の方の歌詞の内容も少し気になるところですが、見つけられませんでした・・・。

2009年9月16日水曜日

デル・ポトロ選手 優勝 おめでとう! (全米オープンテニス)

                    アルゼンチンに良い知らせ!! 

アルゼンチンの20歳のファン・マルティン・デル・ポトロ選手が全米オープンテニスで大会6連覇に挑んだ王者ロジャー・フェデラー選手に勝って、初優勝しました。 
凄い凄い、おめでとうございます。 これでアルゼンチンに久々にGood Newsが訪れました。 

(私たち日本人には、ICHIRO選手のGood Newsがありましたね!)

我が家ではWOWOWで全米オープンの試合が観れるので、約4時間の激闘を手に汗を握りながら観ました。第一セットのファーストサーブで10回以上デゥースを繰り返してブレイクされると、このセットはフェデラー選手に一方的に主導権を握られ、コートを右に左に前に後ろに、大人と子供のようにやられていました。 第二セットも最初はそんな状態でしたが、徐々に長いラリーで丁寧にボールを返して自分のペースを見出すようになりました。 そしてタイブレークの末、第二セットをとり、それからは試合は互角に進みました。 確かにロジャー・フェデラー選手はファースト・サーブが入らなかったけど、それ以外は百戦錬磨の経験も手伝って、王者らしいプレーをしました。 それに対して、デル・ポトロ選手は始めての4大大会の決勝戦ということもあり、緊張したり、開き直ったり、丁寧にやろうと試みたり、一発かけに出たり、20歳の若者が必死にもがいて頑張って、そして最後に勝利しました。 素晴らしい試合でした。 
ところで、試合が終わった後のテニス選手のインタビューは、大概いつもとても清々しく、心を打たれます。  
http://www.wowow.co.jp/tennis/interview.html
そして、ロジャー・フェデラー選手は、たとえ負けても王者の風格がコメントににじみ出ていると思いませんか! 
(日本の元首相の方々にも見習っていただきたい・・・。)

勝ったデル・ポトロ選手ですが、背の高さが198cmもあります。 ロジャー・フェデラー選手だって180cmもあるのに、今日は小さく見えました。 これだけ大きい人は、概して動きが緩慢になりがちだから、テニスではかえって不利なのではと思いましたが、華麗なステップ(?)でボールに追いついていました。 でも、準決勝の時のインタビューで“タンゴを踊りますか?”という質問には“踊りません。テニスしかしません”と答えていました。(これで、もし彼が“時々踊りに行きます”と答えていたら、私、きっと明日から毎日タンゴレッスンに行くでしょうね。) で、自分の周りにこんなに背が高い人、いますか? 数ヶ月前にウチの母が某デパートで、元バレーボール選手の大林素子さんを見かけたそうです。 とても背が高かったので、遠くからでもスグに分かったそうです。それで、近付いていったら、ウチの母(166cm)の目線のあたりに腰があって、顔がはっきり見えなかったっていうのですが、ソレって近付き過ぎヤワ~! 私もいつか、デル・ポトロ選手のおへそのあたりぐらいしか見えないくらい近付いてみたいワ~!!

2009年9月13日日曜日

希望の星

いつも期待されることへのプレッシャー

先日の朝日新聞のスポーツ欄に、サッカーワールドカップ南米予選の記事が載っていました。 その記事によれば、アルゼンチン現地のスポーツ紙“オーレ”では、9月9日(水)のアルゼンチン敗戦記事の見出しを“ここでもアルゼンチンは勝てない!”と書いていたと言っています。 “ここでも”って? サッカーでも勝てない、そしてもう一ついつも勝っていたのに勝てなかったものは、アルゼンチン・タンゴ 世界選手権のサロン部門で“Hiroshi y Kyoko”の日本人ペアーに1位の座を奪われたことです。 とにかくアルゼンチン国民にとっては、相当ショックな出来事なんでしょうね~。 別の新聞の記事では、”メッシは世界的なスーパースターだが、アルゼンチンではただの一般人だ。“と書かれたそうですが、昨日9月12日(土)のスペイン・サッカーリーグ”リーガ・エスパニョーラ“ではさっそく試合の後半に出場してヘディングを決めていましたよ!

ま~、アルゼンチン国民の気持ちもわからないでもないですよね。 

先月オランダで柔道の世界選手権をやっていて、私は柔道ファンではないけれど、日本の選手が勝てないと、相当悲観的な気持ちになったりしていました。 柔道は日本のお家芸なのに・・・とかって。 でも、柔道がオリンピックの種目であるということは、この競技が全世界で普及しているということなんですから、当然他の国の人が勝ってもおかしくないんですよね。なのに、柔道に関しては、どうしても外国人選手が柔道着を着て、メダルを貰っていると、違和感があります。 私ってヘンな先入観があって、頭硬いですよね。 そもそも、私が柔道のことを堂々と語ること自体、恥ずかしい話なんですが・・・。 
昔、フランスでホームステイをしたことがあるんですけど、ステイ先のマダムが“ウチのセバスチャン(ステイ先の息子の名前)は柔道を学校で習っていて、今はオレンジ・ベルトなの。”と言うんです。私は柔道はテレビで試合しか見ていなかったから、黒帯しか知らなかったし、まず、マダムが帯のことをベルト(フランス語でCenture)というのにもピンとこなくて、“言っていることの意味が分かんないんだけど・・・”と答えると、マダムは察しが良くて“あなた、もしかして、柔道は上達するごとにベルトの色が変わること、知らないんじゃないの? ベルトはオレンジとか緑とか色々な色があるのよ。それで、上の方の人は茶色になって、最終的には黒になるのよ。”と教えてくれたんです。 それで、話の最後に黒ベルトが黒帯のことだと分かって、それで初めて柔道の帯の色が、その人のレベルをさすのだということを知ったんです。(それでも最初は、フランスでは子供の為にそうしていて、日本は違うんじゃないかと疑っていて、後から日本人の男の子を捕まえて聞いて、日本でも帯の色が何色かあることを確認したんです。) こんな柔道無知な私でも、オリンピックなどで日本が柔道で勝てないとガックリしちゃうのは、とにかく子供の頃から日本は柔道が強いと思い込んでいるから、それが実現されないと“こんなはずじゃない”と思っちゃうんです。 だから、日本の柔道選手のプレッシャーって大変なものなんでしょうね。 “いつでも勝って当たり前”と思われているんですから。  アルゼンチンのサッカー選手も同様です。 そしてアルゼンチンのタンゴ愛好家は、まさか日本人ペアーが優勝するとは想像もしていなかったかもしれません。
ただ、やっぱり日本のスポーツ選手がメダルを取ると、たとえ自分があまり良く知らないスポーツであっても、なんだかこちらまで元気が出てくるような気がしませんか? 今年で言えば、野球のワールド・ベースボール・クラシックとか、そうだ、スポーツじゃないけど、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで辻井伸行さんが優勝したのも嬉しかったですね。  もちろん、Hiroshi y Kyokoの優勝も、すごく嬉しい知らせでした。
それで、現在イロイロな意味でガッカリ気味なアルゼンチンの人々に元気を出してもらいたいと思うんですが・・・。ただ今アメリカで全米オープンテニスをやっていて、20歳のアルゼンチンのデル・ポトロ選手が準決勝まできました。 (今年の6月の全仏オープンテニスでも準決勝まで勝ち抜きましたが、惜しくもロジャー・フェデラーに負けてしまいました。) 明日、スペインのナダル選手と準決勝を戦います。 私はナダル選手も大好きだから、どっちも応援しちゃいそうですが、でも今回はデル・ポトロ選手をひいきしちゃうかな・・・。 だってこれでもしもデル・ポトロ選手が優勝したら、アルゼンチンのみなさん結構元気が出るんじゃない?

2009年9月10日木曜日

ワールドカップへの道(パラグアイ vs アルゼンチン)


崖から片足が・・・

今朝、9月10日、起きてまず何をしたと思いますか? ネットでスポーツニュースをチェック。 そして・・・、ガーン!! 
サッカー・ワールドカップ予選でパラグアイにアルゼンチンが1対0で負けたことを知らされました。  
先日のブラジル戦はスカパーで見ることが出来ましたが、パラグアイ戦は日本で放映されなかったので、どんな試合模様だったのか分りません。 パラグアイは、この勝利によって、南米ではブラジルに次ぎ来年のワールドカップ行きを決めました。 ○○さーん、サンタ・クルス(パラグアイのエース・ストライカー、現在イングランドのマンチェスター・シティーで活躍、はっきり言ってハンサムです。)の調子が良ければ、来年もワールドカップで見ることができますよ~。 
ところで、私たち日本国民は、もちろんパラグアイが南米に位置する国だということは分かっても、どこら辺にあるのか、首都はなんという町なのか、知らないという人も多いかもしれませんが、結構サッカーファンにはお馴染みな国なんです。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%82%A4
パラグアイは南米の厳しいワールドカップ予選を勝ち抜き、1998年、2002年、2006年のワールドカップに続けて出場しています。 出場のことだけ言えば、日本も1998年フランス大会から出場しているから、一緒ですが、パラグアイは1998年も2002年もベスト16に入りました。 強いです。 だから、昨日アルゼンチンがパラグアイに負けたとしても可笑しくないかもしれませんが・・・。 でも、どう考えても選手個人のレベルはアルゼンチンの選手の方が高いと思いますけど・・・。 サッカーの試合に勝つには、レベルの高い選手を集めただけではダメで、監督の戦略、選手をまとめ上げる力(マネージメント力)、運とか色々な要素が必要なのかと改めて感じます。 同じことはオーケストラにも言えることですね。 素晴らしい音楽を奏でるには、演奏家の技量はもちろんのこと、指揮者の表現力や演奏家を一致団結させる力が大事です。 
そこで最大の問題点は、マラドーナ監督です。 “名選手、名監督にあらず”という言葉があてはまってしまいそうです。
私も冷静になって考えてみると、やっぱりそもそもマラドーナさんをアルゼンチンのナショナルチームの監督に選んだアルゼンチンのサッカー協会も無謀だと思いますよ。 だってマラドーナ氏は、今まで監督業をやったことないんだから・・・。 日本の代表チームの監督を、全く監督をやったことがない人に任せると思いますか? そうだな~、今度の日本代表チームの監督を中田英寿さんにいきなりお願いするようなものですかね・・・。 アルゼンチンのワールドカップ行きを諦めるのは、まだ早いけれど・・・。(と、何だか非常に複雑な気持ちになっています。)
それはそうと、昨日はパラグアイ以外に、イタリア、スペイン、イングランドがワールドカップ行きを決めました。 段々とワールドカップが近付いてきたんですね~。

2009年9月9日水曜日

9月のお休み


日本にない風習、アルゼンチンにない風習

9月4日は、アルゼンチンでは“秘書の日”だったそうです。 そ、そんな日があったなんてーと驚きましたが、ネットで調べたら、アメリカでは4月の最終水曜日が秘書の日だということです。 どうやら“秘書の日”があるのは、この2カ国ぐらいみたいです。 で、“秘書の日”だからと言ってこの日秘書の皆さんがお休みをとれるわけではないそうで、上司の方がお花を贈ってくれたり、お食事に誘ってくれたりする習慣だそうです。 
ところで9月のアルゼンチンの特別な日は、日本で馴染みのない日となっています。
9月4日が“秘書の日”(Día de la Secretaria)、9月11日が“先生の日”(Día del Maestro)、
9月21日が“生徒(学生)の日”(Día de los Estudiantes)だそうです。 
“先生の日”には小学生が先生に贈り物をするそうです。
http://www.embargentina.or.jp/infoar/info.html
“生徒(学生)の日”は中学、高校はお休みだったり、学校が早く終わるそうです。 (先生から生徒にプレゼントは流石にないんですね~。)
逆に、日本の9月の祝日である“敬老の日”と“秋分の日”は、アルゼンチンでは存在しないみたいです。 なるほどね・・・。
ところで、今年は9月の“敬老の日”(何歳ぐらいから敬老されるの?)と“秋分の日”がくっついて、第二のゴールデン・ウィークになったことは、チェック済みだと思いますが、どのように過ごすか、既に決まっていますか? またこの期間、きっと高速道路の料金が安くなって、道が混むんでしょうね。 マイカーを持っていない私には大して関係がない話なんですが・・・。
以前、あるフランス人の上司から、“フランス人はよく休むというけれど、日本の方がよっぽど祝日が多いことを知っているかい?”と言われたことがあります。 するとすかさず、それを聞いていた隣の部署の日本人上司が“日本人は勤勉で、こうして祝日にでもならない限りは、皆なかなか休まないから祝日が多いわけです。 あなた達フランス人のように、祝日だろうがそうでなかろうが、勝手に自分達でこの日からこの日までお休みします・・・と長期休暇をとる人たちとはワケが違う・・・。”と反論していたことを思い出します。
その時は、その日本人上司の言うことを、“そうだ、そうだ!”と支持していました。が今では、やたらとこうして祝日の日程を変えて、連休にするのは、どちらかといえば、お休みの時に、みんなに出掛けてもらって、お金を使ってもらいたいという政府の意向が強いと感じますが・・・、どうなんでしょう。

2009年9月6日日曜日

大事な一戦(アルゼンチン vs ブラジル)


個々の力 + チームワーク

現地時間9月5日に、来年の南アフリカで開催されるサッカー・ワールドカップに向けた南米予選が開催されました。 そしてアルゼンチンのロサリオ市では、アルゼンチン対ブラジル戦が行われました。 南米予選は強豪国が揃っているので、そこで勝ち抜けるのは厳しく、一戦一戦が大切ですが、この一戦は特にアルゼンチンにとって非常に大事な戦いでした。 なぜなら、現在アルゼンチンの南米予選での順位は4位でブラジルが1位です。 以前のブログにも書いたかもしれませんが、南米予選上位4位チームまでがワールドカップに行く事が出来ますし、予選はこの一戦も含めて残り4試合だけです。 アルゼンチンは4試合全勝して予選突破を決めたいところでした。 結果は・・・。
1対3 でブラジルの勝ち!! 

これでブラジルは来年のワールドカップ出場が決定しました。 そして崖っぷちに立たされたアルゼンチンです。

試合の内容は、本当にブラジルが組織的に守って、セットプレーで点をとって、手堅かったです。 アルゼンチン選手達は、もちろん自分達の立場が分っているので、積極的に責めていたのですが、とにかくブラジルの守りが堅くて、なかなかペナルティー・エリアにも入れさせてもらえなく、ボールを持っていても、ボールを支配しているというよりかは、決め手をかき、持たされている感じでした。 また、アルゼンチンは守備面でも混乱が多く、無駄な動きが多かったです。 ブラジルのドゥンガ監督の采配通りの試合運びだったでしょう。 ドゥンガ監督といえば、選手時代に日本のジュピロ磐田に在籍していたこともありますよね。 試合中に、点が入ってもチームメイトの日本人選手を怒鳴っている映像がテレビでよく流れて、厳しい人なんだ・・・というイメージです。 確か1994年のアメリカ ワールドカップの時に、ブラジルがイタリアに決勝で勝って、優勝した時のキャプテンがドゥンガさんだったかもしれません。 ディフェンダーとして、とにかくスキがない名選手でしたが、その哲学を監督業でも具現化していますね。 ブラジルといえば、サンバのような楽しいスペクタクルなサッカー、というイメージですが、ドゥンガさんはカカ選手を中心に堅固なチームを作り上げました。 一方、選手時代にはスーパースターの名を欲しいままにしていたマラドーナ監督は、メッシ、アグエロ、テベスといったヨーロッパで活躍する世界的な大スター選手を何人も抱えながら、決め手にかけたように思います。 今回は、一人一人の選手に対する役割分担をもう少しはっきりさせた方が良かったかもしれません(私の意見ですが・・・。) でも今回の敗因は、アルゼンチンのディフェンスの守り方の問題で、一人一人の選手のレベルではなかったと思います。 とにかく、残り3試合、アルゼンチンには全勝してもらうしかありません。 下を向いてうなだれている時間はありません。 次には9月9日(水)に予選2位のパラグアイとの試合がもうすぐあるのですから・・・。

ところで、アルゼンチンはたいがい首都ブエノスアイレス市のスタジアムで国際試合をすることが多いそうですが、今回はマラドーナ監督がロサリオ市のスタジアムを選んだそうです。その理由は様々でしょうが、その1つとして、ロサリオ市がメッシの故郷だからということもあるといわれています。 以前のブログにも紹介しましたが、メッシ選手は幼少時に成長ホルモンのトラブルがあり、その病気を治すため11歳の時にスペインのバルセロナに行き、それ以来ずーとバルセロナに住んでいます。 メッシ選手の素晴らしい活躍ぶりは、サッカーファンであれば、誰もが知るとことで、日本のチビッコの間でも、彼のようになりたいと憧れのまとでもあるはずです。 今年の世界最優秀選手には、たぶんメッシ選手が選ばれることでしょう。(ちなみに、去年はポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド選手でした。)ところが、アルゼンチン国内では、メッシ選手の評価は世界が注目するほどではないようです。 なぜなら、メッシ選手が普段活躍している勇姿を、アルゼンチン国民はあまり見ることがないからです。 アルゼンチンでも、もちろん最近はケーブルテレビとか衛星放送が発達してきましたが、海外のサッカーを見るのは有料放送で、一般的には有料放送のテレビ番組はそんなに発達していないのだそうです。
マラドーナ監督は自分の次のスーパースターはメッシだと言っていますし、それを国民に、とくにメッシの故郷で証明したいと思って、この地を選んだそうです。  あー、この試合でメッシが点をいれていれば・・・、でも世の中ってそんなに思った通りにはならないんですね。 (でも、まずは思い願うことが大切ですけど。)

話はそれますが、先日、日テレで全国高校生クイズ大会というのをやっていて、感動しました。 同じ高校の生徒3名が1組になって、全国の高校の中で最も知力が勝る学校はどこかを競う番組でした。 出題される問題は難しくって、私はほとんど答えが分りませんでしたが、高校生達が一生懸命難問に向かっていく姿が素晴らしかったです。 テレビに出る段階で、エリート校のエリート集団の戦いになっていましたが(全国予選を勝ち抜いた高校がテレビに出演)、彼らは頭が良いだけではなくて、心も一流だと思いました。 敗退する時に、インタビューされるんですが、みんな自分のチームメートを思いやり自分1人の力では、勝ち抜いていくことができなかったと言います。 そして、対戦相手に対する敬意の念も忘れていません。 番組の司会者も、“3人寄れば文殊の知恵”ということわざを使って、高校生の知恵比べの健闘を称えていました。 
人って、一人一人が優れていることも素晴らしいけれど、そうした個人が互いに力を合わせると、何倍にも素晴らしいことを実現させることができますね。
それって、サッカーもそうだし、会社もそうだし、いろんなことに通じる話ですね。

2009年9月3日木曜日

Christian y Nao ペアー も3位入賞おめでとうございました !!


アルゼンチン・タンゴ ダンス 世界選手権 続報

8月31日まで、ブエノスアイレスで開催されていた、アルゼンチンタンゴ ダンス世界選手権のサロン部門でのHiroshi y Kyoko ペアー優勝快挙に続き、最終日のステージ部門決勝では、Christian y Naoペアーが3位に入賞なさいました。  こちらも凄い! 

クリスティアンさん、ナオさん、本当におめでとうございます。 

お2人は、今年の7月に東京で開催された、アルゼンチンタンゴ ダンス アジア選手権のサロン部門の方で優勝なさり、サロン部門でのシード権を勝ち取って、世界選手権に臨まれました。 毎年7月のアジア選手権で優勝すると(サロン、ステージ両部門とも)、東京からブエノスアイレスまでの往復航空券と世界選手権に出場期間中のホテル滞在費とセミファイナルから出場できるシード権が与えられます。 お2人は、サロン部門はシードがあったからセミファイナルから、ステージ部門は予選から戦われました。サロン部門でも決勝まで出場なさり、最終的には16位という成績をおさめられ、最終日のステージ部門では3位入賞と、毎日毎日緊張の日々の中、集中力を切らさず大変だったと思います。 

お二人とも本当にお疲れ様でした。 そして、あらためて、おめでとうございます。

ところで、今回ステージ部門で優勝をしたのは、Jonathan Spitel y Betsabet Flores (ジョナサン・スピテル& ベサベ・フローレス)というアルゼンチンのコルドバ市出身のペアーでした。 コルドバでアルゼンチン?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スペインにもアルゼンチンにもコルドバ市があるんですね~。 ややっこしいけど、これもアルゼンチンが昔スペインの植民地だったからみたいです。  いずれにしても、優勝ペアーのダンスは来年の民音タンゴシリーズで日本でも見ることができるので、今から楽しみですね~。

その他、今年も多数の日本人のペアーがブエノスアイレスの選手権に出場なさっていました。 それも、殆どの方々が、サロンとステージの両部門に出場し、連日大熱戦を繰り広げ、かなりの良い成績をおさめられました。 皆さん、インフルエンザをものともせず、本当にお疲れ様でした。 どうか日本にご無事にご帰国なさり、また来年に向けて、努力を重ね、切磋琢磨なさいますよう、お祈りしています。 プロの先生方のこうしたたゆまぬ努力と前向きな向上心が、私たちアルゼンチン・タンゴ ダンスを習っている生徒にも大きな力を与えてくれます。 

追伸: ちなみにクリスティアン先生は、アルゼンチン人ですが、2004年に日本に来日し、それ以来、ダンサー・講師として日本で活躍なさっているし、ナオちゃん先生が日本人だから、日本人のペアーということになってます。
(たいして重要な追記ではありませんが)