2010年1月20日水曜日

日本・アルゼンチン交流シンポジウム (その1)




アッ! 岡田外務大臣 !!

1月のはじめに、いつもお世話になっているタンゲーロ(タンゴ愛好家)のSさんから、こんな集まりがあるので、時間の都合がつけば行ってみてはどうですか?とご案内をいただいたのが、先週の金曜日、1月15日(金)に六本木の国際文化会館で開催された“日本アルゼンチン交流シンポジウム”でした。 ご案内を伺った時点で、すでに参加申し込みの締め切りは済んでいましたが、電話をして参加したい旨を伝えたら、名前を言うだけで参加が認められました。
http://www.latin-america.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000001097
このシンポジウムは、両国の交流が経済的なものに留まらず、更なる文化的な交流を進めようと、日本とアルゼンチンから知識人の方々が自分の意見や活動をお話になられました。
各パネリストのお話の前に、まずは岡田克也外務大臣とアルゼンチンのホルヘ・タイアナ外務大臣のご挨拶がありました。 キャーッ、本物の岡田外務大臣だ~・・・と、すでに冒頭からテンションが上がった私ですが、フト周りを見回すと、客席には新聞記者とか外務省関係者やアルゼンチン大使館の方々などが多かったようで、ナマ岡田大臣を見たから興奮するような人は見受けられませんでした! 両外務大臣は、挨拶の後、退席なさったのですが、私の座っていた席の近くを通られたので、見栄をはらずに握手でもしてもらえば良かった・・・、と今更ながら・・・。
外務大臣の挨拶の後に、両国パネリストの座長から、日本側は国際交流基金理事長の小倉和夫氏が、アルゼンチン側はアルゼンチン国立図書館長のオラシオ・ゴンザレス氏が国際交流の観点から、お話をなさりました。 以後、お話の要約ではなくて、私が興味を持った部分だけをご紹介します。 実は、両国のパネリスト達の中で、ボルヘスの詩を引用しながらお話をなさる方がいらっしゃいましたが、私はボルヘスの著作を1作も読んだことがないし、どういう方なのか知らなかったから、今ひとつ何がおっしゃりたいのか分からないこともありました。 やっぱり、アルゼンチンのことを勉強する上で、ボルヘスの著作を読むことは大事かもしれませんね。 今年のチャレンジの一つにボルヘスの著作を読むことを加えようかと思いますが、ウーン、志半ばで頓挫しそうかな~。 しかし、ネットで調べると、日本にはボルヘス愛好家も多いし、なんとボルヘスの2番目の奥様は、日系アルゼンチン人の方だったのです。日本にも来日なさったことがあるようで、両国の交流を考えると大事な方なんでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%98%E3%82%B9
http://www.borges.jp/
まず、小倉座長の話の中で興味深かったことは、国際交流を考える時、まず、自分のアイデンティティーや相手のアイデンティティーを4つの観点から考えなくてはならないということです。1つ目は世界市民としての自分・相手、2つ目は地域的(アジアとか南米とか)アイデンティティー、3つ目は自国の伝統を持つ自分・相手、4つ目は生まれ育った場所の地方ローカルの文化のアイデンティティーをふまえて、よりよい交流を進めていかなくてはいけないということです。 (ホホー、なるほど。)
その次に、アrゼンチン側のオラシオ・ゴンザレス座長のお話がありました。アルゼンチンは今年で建国200年を迎えるが、それまでに国内では多くの民族的対立や闘争がありましたが、 しかし、それらの厳しい歴史を乗り越えて、アルゼンチンは多くの多様性を包括した一つの国家としてのアイデンティティーを築いていて、その事はアルゼンチンが世界に発信することが出来る1つの大きなメッセージであると思います、とおっしゃいました。 (確かに多民族国家では、お互い宗教や習慣の違いから色々な誤解を生みやすいけれど、他人の自分と違う部分を尊重する姿勢は、見習わなくてはいけないですね。)
なんか話が長くなってきて、ちょっと疲れてきたので、この話の続きはまた明日にします。

0 件のコメント:

コメントを投稿