2009年11月2日月曜日

私の携帯電話のリチウム電池は?


 チリ産、オーストラリア産、それともアルゼンチン産??

近頃スーパーの、特にお魚売り場に行くと、“ウワーっ、このマグロってイタリア産で、こっちのはオーストラリア産。 エっ、このサーモンはチリ産、こちらのエビはインドネシア産、あっちのイカはモロッコ産・・・。”と、あまりにもインターナショナルなんでビックリします。 私たちの食卓に、世界のあらゆる国々の産物が並び、それを毎日美味しく頂いているんですね。(欧米か・・、だけじゃなくて、本当にグローバル化!) もし、日本が江戸時代に戻っちゃって(あり得ないけど)鎖国したら、きっと私達は1日として生きていけないんでしょうね。私たち日本人は、色んなものを輸入して、色んなものを輸出して、豊かに暮らしているわけです。
それで、昨日日曜日(11月1日)の朝日新聞を読んでいて、目に留まった記事があります。
記事の見出しは、“南米リチウム争奪戦 塩湖の底に世界の8割”というものです。
http://www.asahi.com/business/update/1101/TKY200911010080.html
パソコンや携帯電話に使われている充電式のリチウム電池の原料のリチウムは、現在世界の5割が南米産なんだそうです。現在リチウムの生産国の上位は1位がチリ、2位がオーストラリアで3位はアルゼンチン。 今後は電気自動車などにもリチウム電池が活用されるので、2020年には現在の5倍の量が必要になる見込みだそうです。 
世界のリチウム電池の約半分は日本が生産をしているそうで、つまりは日本にはリチウムがないから、日本はチリ、オーストラリア、はたまたアルゼンチンなどの国からリチウムを輸入してリチウム電池を作って、それで国内で使ったり、海外に輸出しています。 これからも日本がリチウム電池を生産し続けるためには、リチウム生産国と仲良くして原料を売ってもらわないとなりません。 記事によると、今日本が目をつけているのが、チリやアルゼンチンに隣接しているボリビアのウユニ塩湖というところから採れるであろうリチウムをボリビアと共同開発しようとしているんだけど、ボリビア側が難色を示しているようなんです・・・。 あ~、資源がある国っていいな~。 逆に資源のない日本は、いろんな国と仲良く付き合わないと、“日本には○○はもう売ってあげないヨ”と言われちゃうんですね。 だから、日本は頭を使って、“日本にはこんなに良い技術があるんですよ・・・”とちらつかせながら、八方美人に振舞わなくては。 
日本のあるべき姿、それは八方美人???
そして、私の携帯電話のリチウム電池の原料はドコ産なんだろう??
自分が使っているものとか食べているもの、コレってドコ産なのかイチイチ調べたら、相当色んな国が出てきそうですね。 私が毎日お世話になっている携帯電話の一部はボリビアの産物なんだ・・・なんて思うと、急にその国が身近なような気がしてきませんか?でも~、出来れば私のヤツはアルゼンチン産だったらいいな~。

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